花火打ち上げ筒への装填、導火線への着火、火薬の爆発、花火筒からの飛び出し
打ち上げ花火の打ち上げ方
三尺玉花火の花火筒への装填風景(筒入れ)

三尺玉花火の花火筒への装填風景(筒入れ)
写真は三尺玉花火の装填風景です。
三尺玉花火は花火玉の直径が約85cmあります。花火玉の重量も200キロ前後と巨大な花火玉です。このため花火筒の装填もクレーンを使って大掛かりな 作業になります。
※三尺玉花火とは内径が三尺(90cm)の打ち上げ筒で打ち上げる花火を指します。打ち上げ筒の内径が三尺(90cm)なので、三尺玉花火の直径は内径よりも小さくなり 直径は85cm前後です。
打ち上げ花火の打ち上げ方としては、まず花火玉の直径に合った打ち上げ用の筒と、花火筒から花火玉を発射させるための打ち上げ用火薬、そして打ち上げ用火薬に着火 させるための電気導火線が必要になります。
現在では打ち上げ用火薬に着火させる導火線は、コンピューター制御による電気導火線を使用します。
過去には花火の暴発による死傷事故も多く発生していたため、安全保安のため電気導火線を使用する機会が多くなっています。
打上方法は、花火を一発づつ打ち上げる単発打ち、打上筒の底に赤く熱した鉄板を落とし入れて、打上用の火薬を付けた花火玉を次々に落とし込んで打ち上げる早打ち や、大量の打上筒を使用し一斉及び連発で打ち上げるスターマイン・連発打ちなどがある。
花火の打ち上げ方(単発打ち)-1
打ち上げ用火薬の装填と花火玉の装填
打ち上げ花火の打ち上げには、花火玉の大きさに合った花火打ち上げ筒を使用します。
花火筒の内径は、花火の大きさを表す号数のサイズになります。
例えば、三号玉は9.1cmサイズの花火玉とされていますが、号数は打ち上げ筒の内径を指すため三号玉花火の直径は正確には8.5cmです。
同様に10号(一尺)は打ち上げ筒の内径が30cmで花火玉の直径は27.5cmになります
単発打ちの仕方
①打上火薬を装填
③花火玉の龍頭に④吊り紐を括り付けてゆっくりと花火筒に装填
雨に濡れても大丈夫なように、花火筒へ装填後はビニールや鉄板などで蓋をしておく。
※②は花火玉の導火線(打ち上げる高さによって燃焼時間が決まる)
花火を打ち上げる方法(火薬など配置図)

花火を打ち上げる方法(火薬など配置図)
花火の打ち上げ方(単発打ち)-2
打上火薬への着火
打上げ火薬への着火
電気導火線を遠隔操作する。
昔は、花火筒の中に真っ赤に熱した鉄の塊(火種・シントル)を投げ入れて花火筒の底に敷いた打ち上げ火薬に着火していた。
しかしこの方法では、花火師が花火筒の傍らに構えることになり花火の暴発の危険に晒される事になる。
花火師の花火の暴発による死傷事故の回避のため、現在ではコンピュータ制御による電気着火を使用する。
花火を打ち上げる方法(火薬への着火)

花火を打ち上げる方法(火薬への着火)
花火の打ち上げ方(単発打ち)-3
打上火薬の爆発と花火玉導火線の着火
花火筒の底に敷き詰められた打ち上げ用火薬の爆発によって、花火玉の導火線への着火と花火玉の上空への放出が行われます。
花火玉の打上筒から上空への放出の仕組みは、筒内で火薬を爆発させて、その爆発の圧力で砲弾や弾丸を放出させる大砲や鉄砲と同じ原理です。
花火玉が打ち上がる際には花火玉の導火線に着火します。この花火玉の導火線に着火しないと花火は空中で爆発することなく地上へ落下します。
過去には、1998年(平成10年)に新潟・小千谷・片貝・浅原神社奉納花火大会で打ちあげられた4尺玉二発が、導火線に着火することなく 空中に放出され、そのまま地上へ落下しました。
一発は車道に落ちてバラバラになり、もう一発は畑に落ちて原型を留めていたため、火薬を抜いて片貝煙火工業に展示されています。
このように花火玉の導火線に着火せず、爆発もせず地上に落下したケースは希で、しかも二日間続けての無着火はあり得ない事だそうです。
打上火薬の爆発と花火玉導火線の着火
花火を打ち上げる方法(火薬爆発と導火線への着火)

花火を打ち上げる方法(火薬爆発と導火線への着火)
花火を打ち上げる方法(花火筒から飛び出す様子)

花火を打ち上げる方法(花火筒から飛び出す様子)
