古民家を移築再生し、里山茶屋むろやとして営業

里山茶屋むろやの玄関
里山茶屋むろやは、もともとここにあった民家を、道路の拡張と共に道路沿いに移築再生し「里山茶屋むろや」として営業を始めました。
若い頃、岐阜県北方町のとんかつ屋で働いていた主人が、地元へUターンをしてその腕を生かしとんかつ屋として始めたものです。
開業当初はとんかつの店でしたが、荘川蕎麦の産地であることから蕎麦にも力を入れ、今では蕎麦とトンカツの店として人気があります。
荘川町の冬は本州では一番冷える、氷点下25.4度を記録、このため瓦屋根が使われる事は少ない。里山茶屋むろやの屋根もトタン張り

里山茶屋むろやの店内
里山茶屋むろやの店内は雪国地方の建物の大きな特徴である、太い梁と柱が目立ちます。この地方の家の特徴は、傾斜のゆるい大屋根と幅の広い軒先です。
傾斜の緩い大屋根は、冬になれば1メートルを超える雪のため、雪かき作業がしやすいように工夫されたものです。
屋根は屋根瓦を使う事はあまりありません。ほとんどが板金屋根です。これは、氷点下の冬の間に瓦が凍みて割れることもあるためです。
特にこの荘川町の冬はとても冷たく、1981年2月28日に本州では一番寒いとされる-25.4度を六厩観測所で記録しています。
軒先が広いのは、壁が雨にさらされる事を少しでも和らげる事と、屋根から滑り落ちる雪から身を守るためです。
私はこの軒先の広い屋根が好きです。広い軒先により、雨が激しく降っても窓や壁が濡れる事は少なく家には優しい仕組みのひとつです。
現代住宅の特徴である軒先の短い屋根は、壁が常に雨にさらされる事になり、後のメンテナンスが大変な事といらぬ心配をしてしまいます。
どうも最近の家はコストを下げるため手間を省く事が多く、家を大切にする工夫が足らないような気がします。壁などは塗装などの機能にたよる部分が多く、家造りの思想が自然に対してあまりにも強引なようです。
里山茶屋むろやなどの荘川蕎麦は地域振興に一役をかう
荘川町では、高山市に合併する前から蕎麦の育成に努めていて、その歴史は30年ほどになります。
標高が800メートルを超える荘川では、減反対策の一環として蕎麦の育成を始めました。今では荘川にある5軒ほどの蕎麦屋に安定的に供給できるほどになりました。
また、蕎麦に関するイベントも数多くあります。これも地域振興のひとつとして、蕎麦を観光の目玉として育成しようと立ち上げた荘川蕎麦振興会
の努力に負うところが多いようです。
今では「荘川蕎麦」として多くの観光客を集めています。
里山茶屋むろやでは荘川産の蕎麦粉を使ったそばは、どぶ汁で始まる。

里山茶屋むろや名物どぶ汁
里山茶屋むろやなど、荘川の蕎麦屋では食前に「どぶ汁」が出されます。
このどぶ汁は、荘川の郷土料理で荘川町の中田とうふ店の豆乳に、だし汁と塩で味付けしたものです。
見た目はどぶろくのようですが、味はまさしくしょうゆ味の豆乳です。
豆乳の臭みも抑えられて、寒い冬には体を温めてくれる御馳走だそうです。
里山茶屋むろやでは、二種類の蕎麦「更科蕎麦」と「玄そば」が味わえる

里山茶屋むろやの二種類の荘川蕎麦
蕎麦は荘川蕎麦。里山茶屋むろやでは二つの味が楽しめます。
右が蕎麦の殻をむいてひいた更科、左側がそばの殻をつけたまま挽いた玄そばです。
更科は上品な味、玄そばは香りを楽しめるそばです。
これらの他に、冬の間蕎麦の実を10日間ほど冷たい水につけて、寒風で乾燥させた寒ざらしもあります。
寒ざらしは、最近荘川町で試験的に始めた商品で限定2,000食ほど。解禁日が決まっていて6月中旬が解禁日だそうです。
解禁日には1,000食も食べられる荘川の特産品になりつつあります。
里山茶屋むろや・メニュー
ミニかつ丼(ヒレ)とおそばのセット: 1400円
ヒレかつとおそばのセット: 1600円
ロースかつとおそばのセット: 1750円
※ごはん付は+50円
おそばと玄米ごはんとセット: 1050円
おろしそば: 1000円
そば(並盛): 900円
そば(大盛): 1300円
■ 定食 ■
※+50円で玄米ご飯にできる。単品もあり。
ロースかつ定食: 1200円
大ロースかつ定食: 1500円
ヒレかつ: 1400円
ヒレかつ(小): 1100円
■ その他 ■
玄米ごはん: 150円
自家製よせとうふ: 150円
天然まいたけごはん: 200円
■ デザート ■
自家製おそばのアイスクリーム(抹茶or黒ごま)、豆乳プリン:各150円
コーヒーゼリー、おそばのゼリー、ヨーグルトムース:各150円
※メニューは2021/11現在
住所:高山市荘川町三尾河258
電話番号:05769-2-2056
営業時間:11:00~14:00(蕎麦が売切れまで)、17:00~20:00(要予約)
定休日:月曜日
